我々に残されているもの

自粛となった週末、そして月曜日は新型ウイルスによって有名芸能人が亡くなったというニュースが駆け巡った。これで日本国民がより一層の危機感を持つことは間違いない。そしてそのことは、翻って私たちを刻一刻と締め付けていく。

この国の状況が、戦時中と被って見えるのは、大半の人が感じていることだろう。ある物事をきっかけに国の歯車がどんどん狂い、ついには国民の生活に支障が及んでいくという状況。国の命令に従うしかないというのは、戦争の時代とそう変わらない気がする。

先日の首相の会見は、我々にとってはより不安を与えるものでしかなかった。「芸術文化は、もちろん必要不可欠なものであります。しかし・・」以下はこのことに言及する素振りはなく、思い切った給付なんとかについて、連発していた。

目下のところ、幸先は見えない。世界中では、今こそ連帯を!という動きがあるそうだ。だが、やたらに大きなものでなく、ひとりひとりが自分自身で不安を取り除くことこそが大切なことだ。取り除けるようにすることが。

それは、例えば心から笑うことだったり、ひらめきを得ることだったり、何気ない日常に感動すること、などだろうか。

先日、行われたこんにゃく座オペラ塾公演は、とても感動的なものだった。誰ひとり、そこにいた者の中で、やったことに対して後悔をしたものはいなかったはずだ。「しかし」、ではなく、「だから、芸術文化は必要なのだ」というお手本のようなものだったと思う。

もちろん、見えない敵というのは難しい。恐れを持って行動しなければならない。だが、そのために個人を犠牲にしても構わない、という考えのほうが恐ろしい。金をどうこう、ということのほかに、こういう面白いことがある、こんなことに目を向けてみたら、とかについて時には議論してみたらどうですかねえ、首長の皆様がた!オリンピックのような派手なものだけに目を向けるのでなく!

 

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